Musement Fair 楽曲解説 02. LEXICON feat. konore


2013年の時点で、今ひとつ目処が立たず保留していた曲が3曲ありましたが、Controversial Sparkでkonoreさんと出会い共作を続ける中で、その3曲の行く末にパッと光が射してきました。後はボーカル録音のための資金がネックでしたが(貧乏くさい話で何とも)、そのまた2年後、2015年暮れのBAND EXPOのアルバム録音への参加を通じて、驚きの良心価格の素晴らしいエンジニア個人経営スタジオの存在を知り、そこで漸くアルバム完成への道が一気に見えたという。


いつも歌詞は歌姫たちにまるっきりお任せなのですが、この曲だけは大まかな方向として「宇宙モノのアニメソング的な」と発注。前々から用意していたMV用の映像との関係もあり、またkonoreさんならそれが出来るという確信もあり。結果、宇宙を舞台にした切ないラブソングに。私は個人的に、親から離れていく娘を思う父ちゃんの歌のようにも思えて、勝手に涙したりしております。


コラボしてくれる歌姫達は皆さんとも、メロディの効果を最大限に生かす言葉を乗せてくれるのですが、konoreさんもそこが実に研ぎ澄まされております。メロディと言葉の双方の意味とリズムをドンピシャに合わせ、それによってたまらんグルーヴが生じる。きっと無意識に出来ているのだと思いますが、作詞の才能が皆無な私にとっては魔法であり超能力です。


konoreさんといえば赤いSGですが、E.ギターは3曲ともストラトキャスター使用。konoreさん自身が鋭いメロディメーカーでもあるので、間奏のギターソロも100パー信頼のお任せ。歌メロ同様、覚えやすく口ずさめるようなギターソロが好みなので、キャッチーなフレーズで期待を遥かに上回ってくれました。ギターとベースが絡み合いながら光速で飛んでいるような間奏に。因みにイントロのノイズは、ギターソロの終わり際で起きたハウリングをループさせたものです。ひとりぼっちの宇宙船の中で鳴るアラーム音、的なイメージ。


作曲した時を思い出すと、エアロスミスの「Young Lust」という曲に触発されて作り始めた覚えがありますが、気がついたらまったく関係ない方向に。トッド・ラングレン的な分数コード。


タイトル「LEXICON」は、デモに付けていた仮タイトルをそのまま流用。歌詞との関係はあるようなないような、言うなればこの曲を表す記号のような、マイナンバーのようなものでしょうか。Google翻訳で発音を調べてみたところ、「レクスィカァン」でした。言う時はカッコいい発音でお願いします 。


MVは、7~8年ほど前に新東名高速道路を走行中に撮った動画を上下対称にしてみたら驚きのキューブリック的映像世界になったので、いつかMVに使おうとあたためていたものをメインに作成。半端ない手間ひまかかっております。ぶっちゃけますが上下対称のビジュアルは、6年ほど前にvimeoで見た「Shinkansen ver.2」「Shinkansen ver.3」という作品の影響です。これには本当にヤラレまして。