Musement Fair 楽曲解説 04. Space Surfer feat. konore


前作に収録のインスト曲「surfer girls & heavenly reverb」をボーカル曲としてリメイクしたものです。このリメイクも長年の目標だったのですが、konoreさんに出会っていなければ実現していなかったでしょう。つまりkonoreさんしかあり得なかったという。聴いていただいた方は、最初の5秒ほど聴いただけでもそれを納得していただけるのでは。


インストのメロディに歌が乗った状態をイメージするのはなかなか難しいものですが、konoreさんの声で想像すると当たり前のようにしっくり来まして。めったにない事です。そういった訳で、3曲の中でまずkonoreさんにお願いしようと思いたったのはこの曲でした。


例のごとく歌詞はまったくお任せだったのですが、偶然にも「LEXICON」でお願いした通りの歌詞をすでにこの曲に書いてくれていたのでした。


作曲した時の気持ちとしては、ベンチャーズでも有名な「Telstar」(ジョー・ミーク作曲)などのように、底抜けにアホらしく愉快でありつつ憂いや切なさを含んだメロディ、といったものへの私の憧れが現れた感じかと思います。そして何も言わずともそのイメージを軽く超える作詞をしてくれたkonoreさん、見事という他ありません。「~だわ」というありふれた女性言葉がこれほど効果的に使われた曲って他にあるでしょうか。まったくもって魔法です。


私は予てからkonoreさんの、音符を自由自在にあやつれる卓越したリズムのセンスに注目しておりましたが、この曲では特にそれが発揮されているのではと思います。私が渡したこの曲のデモは、1番と2番で微妙にメロディの譜割りが違っていたりなどして(8分音符だったり3連符だったり)さぞややこしかったろうと思いますが、細部にわたって意図をくんだ作詞と歌唱をキメてくれました。


konoreさんのギター、この曲でもひたすら8分音符の刻みという苦行を強いてしまいまして、テンポが早いため時おり断末魔の悲鳴をあげながらも流石のグッジョブをキメてくれました。後半のパワーコードが高揚させてくれます。エレキっていいな。


前作で私が弾いていたラップスティールはすべて、自分で耳コピーした上、ソフトシンセで再現してあります。気の遠くなる作業でしたが、満足に至りました。




The Ventures 「Telstar」