Musement Fair 楽曲解説 12. JERUSALEM feat. 野見山睦未 (cover)


イギリスの第二の国歌とされているほど有名な聖歌ですが、この曲との出会いはもちろんELP (エマーソン, レイク&パーマー) の名作「恐怖の頭脳改革」で、中学生の頃。期せずして今年亡くなったキース・エマーソンさんへの追悼にもなりました(たった今、グレッグ・レイクさんの訃報も…)。「Landslide」と同様、中2時代にもらったものを私なりの表現で恩返し。西洋の宗教音楽に聴かれるようなメロディ、コード、ベースのスペイシーな響きが子供の頃から好きで、「JERUSALEM」のそれが一体どうなっているのかを漸く解明できた記念に、野見山さんにお付き合い頂いてとうとうカバーを作成した次第です。


2010年、「Landslide」と同じくロボ声で仮歌を入れたアレンジデモを野見山さんにお送りしたところ電光石火の速さでこの素晴らしいOKテイクを送り返してくれました。これはLocal Busでは聴かれなかった感じの毅然とした歌唱で、貴重な記録になっているかと思います。


コーラスパートもロボ声でデモを作っては送り、歌っては送り返してもらい、を繰り返した末の、凝りに凝ったボーカルハーモニーを野見山睦未さんの歌声で楽しめる大エンターテインメント作品となりました。自分で言うのもアレですが、山下達郎さん並みの手間ひまがかかっているのではと思います。


「Bring me my arrows of desire」の部分のコーラスと、間奏とエンディングに登場するマーチングドラムは野見山さんによるアイデア。さらに弦ピチカート音によるアルペジオのフレーズには、Local Busの永嶋圭司くんのアイデアも少し取り入れています。Local Busテイストの隠し味がそこかしこに。


アレンジに滲み出ているのは、やはりこれも昭和の軽音楽への情景で、ポール・モーリア meets 電子音といった感じでしょうか。幼い頃に母さんに連れて行ってもらったデパートの洋食レストランのBGMで聴いたような (ざっくりしたイメージ)。間奏のハープシコードのメロディなどに顕著に出ているように思います (聖なる歌がなぜこんな事に)。